セ・リーグ側は多額のテレビ放映権収入が見込めていた巨人戦の試合数が
減少するので拒否し続けてきた経緯がある。
しかし、その後プロ野球の再編問題をきっかけに2005年から開催が始まり、
『実力のパ』が7年間も優勝し続けた。

今年は『人気のセ』の象徴である巨人が優勝したことで、ペナント争いが盛り上がるかと
思いきや、昨年の11月に起きた巨人のお家騒動の流れなのか、
ここにきてまた不祥事がリークされ、盛り上がりに水をさされた感じである。
 
プロ野球ファンとしては、選手時代の不倫問題を今更取り上げても面白くも何とも無いが、
誰がこの事実をリークしたのか?はこれまでの騒動の流れを考えると証拠は
無いが容易に推測してしまう。

もし、これが一企業の話として考えてみると面白い。
会長と社長が喧嘩をして、社長が取引先を集めて自社の内密や会長のワンマンぶりを
一方的に話して、それに怒った会長や役員が社長を辞めさせる。
それに反抗して裁判を双方が起こし、自分の正当性を各々が主張する。

この手の話の多くは労働者が会社の不法行為を内部告発して保護される
『公益通報者保護法』と関係する。
『公益通報者保護法』は、奇しくもこのセ・パ交流戦と時を同じくして2006年4月1日に
施行された労働法の一つである。
労働法の一つだけあって、内部告発した労働者に対して解雇や減給、
その他不利益な取り扱いを無効として、政令にある400の法律の違反行為のうち
犯罪とされているもの又は最終的に刑罰で強制されている法規制の
違反行為を対象としている。
 
告発する通報先は、『1.事業者内部』『2.監督官庁、警察等の取締り当局』
『3.その他外部(マスコミ、消費者団体等)』である。

これら通報先によって保護される要件は異なり、巨人の場合は『3』であり、社内ではなく、
外部への公表だけに企業イメージが下がるなど弊害を伴うため、
保護される要件は非常に厳しい。 
また、不法行為に対する告発ではなく、企業運営上の口出しに対しての不満であり、
告発者が労働者ではないので、この法律の対象外であるため、
何故騒動を起こしたのかわからないところがある。

プロ野球ファンとしては、どの球団が誰に協定以上の金額を渡して入団させただの、
遠征先に女性を呼び寄せただの、という報道で騒がれるのではなく、
純粋にプロの技術で野球を楽しませてほしいものである。