先日、転職した友人に「前の会社をなんで辞めたのか?」と聞いたところ、「先が見えないし、第一おもしろくないから」という答えが返ってきました。

今の時代、転職も珍しいことではなくなりましたが、そんな中、厚生労働省が発表している「平成22年度雇用動向調査」の結果によると、平成22年の1年間では、労働者全体のうち離職者が643万人で14.5%、入職者が631万人で14.3%となっています。

この中で、転職による入職者は402万人。全労働者が4,413万人だったことから、この1年間で転職により新たな職を得た人は労働者全体の9.1%ということになります。
また、転職者(自己都合退職者)に聞いた離職理由については、「労働条件が悪い」、「会社に信頼が置けない」が非常に多くなっています。

悲しいかな、今の社員、特に若手社員は昔ほど会社への忠誠心や信頼感が高くありません。時代は「滅私奉公」から「個人主義」に変化しつつあります。それにもかかわらず、経営者・幹部が揃って滅私奉公の精神で業務を続けていけば、社員と会社の間に何らかのズレが生じていくことは想像できます。

そんな社員なんて必要ない!と言えればいいのですが、離職率に悩む会社であれば、この現状を踏まえて何らかの改善策を考えなければ離職者を減らすことはできませんし、採用コストも増える一方です。増員ならまだしも、欠員補充の場合、採用コスト自体がマイナススタートであり、そこから使える人材にまで育て上げるのも多大な労力を要します。

かつての常識を振り払い、社員の評価の見直し、コミュニケーションのとり方の確認、中間管理職の教育といった具体的な見直しを行い、社員が会社に対して「給与以外の付加価値」を見出せる会社づくりを心がけていく必要があります。

経営者から歩み寄らなければならない時代になったのは非常に寂しい限りですが。

プロモーション事業部
城戸