GWも終わり、休み中に心身ともにリフレッシュされた方も多いと思いますが、
中には家族サービスに労力を使い果たし、逆に疲れだけが残っているという方も
いらっしゃるかと思います。

今年のGWは、運転手の過労により引き起こされた長距離バスの交通事故がありました。
事故を起こしたバスの運行予定ルートは、指針で定められた運転手1人が1日に
運転できる上限670キロを超えていた可能性が高く、ツアーを企画した旅行会社も
指針の内容をよく知らずに運行計画をしていた可能性もあり、バスの安全に対する旅行会社の
認識の甘さから引き起こされた事故でした。
バス会社にしても2人体制での運行を行うと、人件費がかさみ「距離を守れば商売にならない」
という考えがあるのも事実である。

この事故ニュースを見て、思い出したのが「パワーナップ」という言葉である。
ご存知の方も多いかもしれませんが、パワーナップとは15〜30分程度の短い仮眠のことで、
アメリカの大学の社会心理学者による造語で時間あたりに対する睡眠の効用を
最大化する睡眠法とされています。

このパワーナップをオーストラリア・ビクトリア州の交通事故対策委員会では、
ドライバーに自動車運転の際の疲労に対するリスク軽減を目的に15分ほどの
パワーナップを促進する宣伝活動を行っています。

 
皆さんも昼休みに昼食後ちょっとだけ寝ただけで、頭がすっきりして午後からの業務が
捗ったという経験があるかと思いますが、これがパワーナップです。

また、昼食後午後2時から3時ごろにかけて眠たくなった経験もあると思いますが、
これはあらゆる動植物に共通していて、一種の生理現象であり、
この時間は活性が低下し、眠くなります。
スペインのシエスタはこれに即したライフスタイルであり、この時間は休業時間となり、
昼寝をするなど休息されています。

 
日本でも、リフレッシュして仕事の効率化に繋がるように「パワーナップ制度」を
設けている企業があります。
その内容は、今仮眠中であるということを周囲にわかるようにしておけば、
事前申請不要で1日1回 15〜20分程度仮眠をとることができる、というものです。

仮眠中だと周囲にわかるようにさえすれば、取引先からかかってきた電話で起こすこともなく、
遅くとも20分後に折り返し連絡ができるので仕事に支障をきたすこともありません。
その会社では、この制度導入後「社員の会社への安心感があがる」
「社員にこの自由からくる責任感が芽生えた」など社員の会社への忠誠心が
上がったとされています。

世の中には社員のリフレッシュを目的に様々なリフレッシュ休暇があり、
ワークライフバランスの観点からノー残業デイなど、様々な取り組みがされていますが、
その根本には安全配慮義務があるからやっているというだけでなく、
社員を大事にしようとする思いやりを持った企業が増えてきていると考えます。

そんな中での長距離バスの事故は、運行会社だけでなく旅行業界全体が
働く社員に対する思いやりが欠けた結果だと言えます。

皆さんの会社でも社員を思いやる制度を考えられてみてはどうでしょうか?
弊社でも何か制度を考えて導入したいと考えています。