先日、2011年世界の都市総合力ランキングが発表されました。
これまで知らなかったランキングだったのです、1位〜6位までは前年と変わらず、
ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京、シンガポールと続き、トップ35位までに
日本の都市では大阪が15位、福岡が28位だった。
この都市力を判断している基準は、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」
「交通・アクセス」と4つのグローバル・アクター(「経営者」「研究者」「アーティスト」「観光客」)に
その都市に住む「生活者」の視点から判断して決まるようである。

東日本大震災以降、日本国内では都道府県レベルの単体行政より広域行政の必要性が
議論され、外国ではユーロにおけるギリシャの金融危機問題など時代は
「広域」がキーワードになっている中での都市に関する記事だったので興味を持ちました。

我々の仕事で言えば、都市力は「企業力」と言い換えることになります。
 
企業はよく「人」「モノ」「カネ」の三要素で表現されると言いますが、
私は、企業の力を推し量るのにその三要素は基本だと思いますが、
それだけでは絶対に成り立たないと考えます。
 
果たして良い人材が居て、良い商品・サービスがあり、資金があれば
何の問題なく経営していけるのだろうか?

5人未満の個人経営であれば、自分の生活が出来ればいいのだから
それで成り立ちますが、企業を個人の集合体(=組織)と考えると
その三要素だけでは不十分であり、それをマネージメントすることが必要となります。

ただ単に部下に指揮命令するマネージメントだけではなく、「経営者は企業の方針を明確にし、
それを自ら幹部社員へ、幹部社員から役席者へ、役席者から一般社員へと
浸透するように発信し続けて、労使の信頼関係を構築すること」が最も重要なことです。
  
マネージメントの結果、信頼関係が構築できると、社員は安心感を得て気持ちよく
自分の能力を発揮しようという気になり、その企業の商品・サービスを
頑張って売ることで信頼されようと意欲を燃やして頑張り、企業として売上が上がります。

当然、社員はその対価として金銭的報償を得ると同時に企業(=組織)から
評価・査定されてやり甲斐という精神的報酬をも得ることが出来ます。

企業側には、社員の組織に対する忠誠心が得られ、独自の企業風土が
醸成されていくことで安定的成長が見込めます。

この忠誠心をアメリカのある学者は『忠誠心は恋人との付き合いのようなものだ。
付き合っている間は目の前のその人に忠実であることが出来るが、
それは後に心変わりして別の人と付き合わない、ということではない。』と表現しましたが、
正にこの心変わりが企業の労務管理上での永遠の課題であり、
優秀な社員の流出を防ぐためには「組織との信頼関係」を重視することに帰着します。

私は、企業力とは、忠誠心を持った社員を引き留め続ける魅力を創出する努力だと考えます。

今月、世界第15位の都市、大阪では府知事・大阪市長の2人の経営者を選ぶ選挙が
実施されますが、特に、大阪市長選挙では現職市長と前府知事のどちらが企業「大阪市」の
社長に選ばれるのか興味があるところです。
社員である職員の不祥事続きで信頼関係という点で今後の市長のマネージメント力が
どう発揮されて、職員・市民の忠誠心はどうなるのか、信頼関係はどうなっていき、
大阪都構想はどうなっていくのかその手腕が見ものです。