4月中旬から求人募集を行った。
予想以上の反響があり、5月9日現在で約330名の応募があった。
民主党政権になってから積極的に大卒未就職者への支援を行っているが、
実際に面接を行うと首を傾げたくなる場面が多い。
 
受ける企業の研究が全く出来ていなくて、抽象的な志望動機を並べて、
この企業で働きたいという熱意なんてなかなか感じ取れず、
「とりあえずどこでも良いから就職したい」という本音がすぐに見透かせる。
恐らく、政府の就職支援なんて未就職率を減らすことだけしか考えていなくて、
とりあえず本人の希望よりもハードルを下げて求人が出ているところをどんどん受けることを勧めて
就職してからゆっくり自分のやりたいことを見つけろ、と指導しているのではないかと思ってしまう。
 
また、求職者とメールで連絡をとるのだが、面接日程をメールしてもそれに対しての返信が
3割くらいであり、酷いときには面接予定者の半数以上が何の連絡も無しに面接に来ない。

組織論でよく使われる『2:6:2』の法則で考えると、良くできる『2』割の人材は
転職市場にほとんど出て来なくて、今、転職市場に出てきているのは中位『6』と下位『2』と考えると、
何とか中位『6』の中でも上位の人材を採用したいと気合いが入る。

しかし、こんな常識の無い行動をとる求職者ばかりを目の当たりにすると、
税金を使って就職支援を行うことに意味があるのかと呆れるのと同時に
このままこの若者たちは歳を重ね、家庭を持ち、その子供が大人になると
日本はどうなるのだろうか、と不安になる。
 
私は大人と社会人は違うものだと思う。

大人とは、その人の心が成熟しているかどうかなんて関係なく、外見だけの判断であり、
社会人とは、自分の判断・行動に責任を持ち、社会というコミュニティの中で
常識・道徳ある行動を取れる人、内面の判断だと考える。

今後採用する側は求職者の内面を如何に引き出して、判断できるかにかかってくるだろう。
私自身、もう一度社会人として判断・行動が出来ているかどうか見つめ直す良い機会だと捉えて、
憂うだけではなく、社会人になりきれていない人材を成長させる組織を作っていかなければと考える。