春を向かえ、新入社員が期待に胸を膨らませ緊張した面持ちで通勤しているのをよく見かけます。
その新入社員らしき人のスーツをよく見てみると、最近ではあまり見かけない社章が美しく浮かび上がっているのが目にとまります。

私が、一番最初に就職した会社では社章を受け取るのは男性のみで、ピカピカした社章がなんともうらやましく、同期の男性が一端に見えてうらやましかったのです。
なぜ女性には社章がないか、上司に訊ねてみると女性は「制服が社章の代わりになる」や「スーツ勤務の人はスーツに穴をあけたくないといって装着率が悪いから配布しない」というのが理由でした。
私の入社時代は、世間一般で総合職に配布されるのが多く一般職が社章をくださいといってもなかなかもらえないという、選ばれし者の象徴、みたいなかんじの存在感だったような気がします。

社章というのは、小さいけれど非常に重要な役割や効果があり身につける側は会社への忠誠心や帰属意識を象徴する存在といわれています。
特に営業では社章の有無で大きな差が出てくるとも言われており、社章がある場合はきちんと話をきいてもらえる等の効果があるのに対し、社章がない場合は本当にこの人で大丈夫かしら?という印象を先に植えつけてしまい信頼を得るまでかなりの時間がかかるともいわれています。

社章は大きな存在でした。

しかしながら、終身雇用制が崩れて人材が流動化している現在では、社章の存在意識が薄れてきており、ある大手の企業は「個人主義の時代」として社章を廃止したり又はもともと存在しないという企業だって多くあります。

時代は変わりつつあり、社章は現在の日本を象徴しているかのようです。

「忠誠心や帰属意識」と「個人主義」どちらの考えが新しく古いのか分かりませんが、会社とは組織で成り立つ以上どちらも必要不可欠であり、一人一人の社員が目的意識をしっかり持つこと、また一丸になることが大切だと思います。

それに対し、社章(またはそれに替わるもの)が必要かそうでないのかはその会社次第ですが、社長はじめ会社全体で一度見直しを図るのも、それぞれの思いが分かって面白いかも分かりませんね。


プロモーション事業部
中村