新年がスタートし、約4週間が経ちました。正月気分も抜け、各企業では年度末に向けて、最後の追込みと、新年度に向けた準備を急ピッチに行われていることだと思います。
今月の18日に厚生労働省から「平成22年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(平成22年12月1日現在)」という資料が発表されました。
この調査結果を見る限り、平成23年度大学卒業予定者の中には、新年度(4月1日)以降の就職の目処が立っていない学生が多いようです。
既に平成24年度卒業予定者の就職活動もスタートしており、後輩と同時期にリクルートスーツを着て活動を行っている大学生もいるのではと思いますし、実際、新卒応援ハローワークに行くと常に込んでいる状態であります。
当然調査結果を見ますと、「内定率は過去最低水準」となっており、今後もこれがそこであるかどうかは見通せていない状態です。
 
このような中、前年に創設された「3年以内既卒者トライアル雇用奨励金」・「既卒者育成支援奨励金」・「3年以内既卒者採用拡大奨励金」について、既卒者のみ対象でありましたが今年の2月1日より「平成22年度に限り卒業年次の未内定者」である卒業予定者についても対象とし制度が拡充されました、その他の制度とあわせ「卒業前の集中支援」として厚生労働省と文部科学省の連携により就職支援制度が強められております。
 
ただ、大卒の就職内定率の低下は単に経済悪化、雇用抑制のみが原因ではありません。就職内定率の推移をより正しく見るために必要なキーワードとして「大学生数」と「ミスマッチ」が挙げられます。
「大学生数」とはその字のとおり、大学生の数です。大学生の卒業者数(就職希望者数)が増えれば、たとえ求人数が変わらなかったとしても、就職内定率としては低下することとなります。
「ミスマッチ」とは、企業が求める人物像と就職希望者が求める企業像との乖離や、人材を積極的に採用しようと考えている業界、企業規模と就職希望者が勤めたい業界、企業規模の乖離のことを指します。

大学生等の就職内定率だけを見ても、今の日本の閉塞感が伝わってくるような思いがしますが、「採用」に関する、特に「新卒採用」に関する係数は、現在の景気と将来の予測、企業と、労働者の仕事や「働く」ということについての認識など総合的にその時々の世情が強く反映されていると思いますので、今後も注意深く見ていきたいと思います。

プロモーション事業部
大西