新年を迎えて、早10日が経ち、昨年末から行われていた高校・大学生のスポーツ大会も終わりを迎え、
Yahoo!のトピックスも政治経済ネタが多くなる中、ある記事に目を奪われました。

「えべっさん福男コース、ほぼ直角に・・・どう攻略?」

関西地方以外の方には何の事やら訳もわからないかも知れませんが、
関西地方では毎年1月9日(宵戎)、10日(十日戎)、11日(残り福)に
商売繁盛の神「えべっさん」の祭りが行われます。
商売人の街大阪らしいお祭りで、「商売繁盛で笹持ってこい」のかけ声が境内中に響き渡り、
昨年の笹を奉納し、新たに笹を買い求め今年の商売繁盛を祈願する祭りです。

この記事はその本家である西宮市の「西宮戎」で毎年1月10日に行われる行事で
午前6時の開門と同時に本殿までの230mを走り、1位から3位までの3人が
その年の福男となる「十日戎開門神事福男選び」のコースが一部変更になったということであった。

コース変更の理由が新設した建物が従来のコースにせり出したためであり、
毎年転倒者が続出する左カーブが更にきつくなり、これまでもこのカーブの攻略が
福男への鍵だったので常連出場者や専門家、はたまた元五輪選手で100m日本記録保持者の
大学准教授者までをも巻き込んで攻略法論議が展開されていた。

「陸上選手は左右の速度変化に弱い。カーブ変更でバスケットボールなど
瞬時の変化に対応できる球技系の選手が有利だ」

この神事には毎年2000人以上の健脚自慢が参加し、
その年1年を占う意味で祭り特有の真剣さに溢れていて、過去場所取りを巡って度々乱闘事件が発生したり、
参加者の熱が上がり過ぎ開始5分前なのに門を押し開けられて始まったり、
ある年には1番福になった男性が同僚数名と組んで他の参加者を妨害したことが
マスコミ・ネット上で話題になり1番福を返上する事件があったりと、
真剣さから度が過ぎて引き起こされる事件が度々あった。

今では、前日にスタート位置を決める抽選が行われ、最前列108名と次に続く150名が決まり、
当日にはテレビの情報番組の中で実況生中継されるなど、この神事だけをみると
商売繁盛の祭りと少しかけ離れている感じがします。
関東では、11月の酉の日に行われる「酉の市」がこの商売繁盛の祭りにあたり、
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭っています。
「えべっさん」は、諸説ありますが七福神の一人「恵比寿神」であり、
日本を造ったとされる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の息子とされ、
唯一の日本の神なのですが、エリートと思いきや、体の不具のため、
海に船で捨て流されて西宮に漂着した、というかなりの苦労人とされています。

また、同じ商売繁盛の神でも関東のメジャーな「日本武尊」と比べると全く好対照で、
捨て流された「えべっさん」は関西人特有の判官贔屓と福々しい容姿から
関西では受けているのかも知れません。

2011年は、「えべっさん」にあやかり、前年までの景気の悪さを卯年特有のジャンプ力で回復し、
年末には恵比寿顔で迎えられる1年となるよう、今日11日は「残り福」をもらいに行こうと思います