日本中が盛り上がったサッカー日本代表の活躍も惜しくもベスト16止まりに終わりましたが、大会前のテストマッチの戦いぶりから考えるとすごい躍進だったと言えます。

 ちょうど1ヶ月前、監督交代や3戦全敗などマスコミに叩かれていた日本代表が大会で活躍し、一躍時の人達になるなんて全く想像も出来ませんでした。

 負けて1週間が経った今もメディアには連日サッカー日本代表の選手達が出演し、大会を振り返るなど引っ張りだこですが、冷静に考えてみると今週末は参議院選挙の投票日なのに選挙関連は全然盛り上がらず、今の世相を反映している感じがします。

 昨年の衆議院選挙は「政権交代するかどうか」というところに注目が集まり、選挙直前では毎日世論調査の結果を報道され、「変革」がキーワードとなり、民主党政権に変わったらどうなるのか?という期待感もありましたが、1年経たないうちにこうも静まりかえり、もう期待できませんって感じになるとはこれまた想像も出来ませんでした。

 私はこの現状を違う角度から考えてみると、何かごまかそうとされている感じがします。
 
それはここ1,2年の世の中の動きを振り返ってみると、リーマンショックからの経済不況により、輸出産業を中心とした不況、それに伴う派遣切りなど労働環境が大きく変わり、それに対応するための法整備や制度改正が多々あり、常に「変革からの改善」を期待されてきました。

 その変革の代表格である民主党への政権交代は、その期待が大きかったためにダメだったときの反動も大きく、民主党の支持率も下がり、政治に裏切られたと気持ちが沈んでいたところにちょうどうまくサッカー日本代表の活躍に国民は明るい希望を見いだそうとしたように感じます。

 そこで見方を変えると、この状況は民主党の狙い通りなのかもしれません。

 お金に関する不祥事・沖縄の米軍基地移設問題での対応により、内閣支持率が下がり、野党の攻勢が強まってきた中、どのタイミングで次の選挙をすると良いのかをずっと考えてきて、国民の関心がオリンピックと同じぐらい高いサッカーワールドカップ開催時に選挙を持ってくることでこれまでの政治への怒りのほとぼりを冷めさせようとしたのではないかと思ってしまいます。
 ただ、これも賭であり、日本代表が大会で良い結果を残せないとすぐに選挙へと話が移るので、そうなると怒りが倍増する可能性もありました。
 それだけでは心許ないところに民主党にとっては運良く(?)大相撲の賭博事件が明るみに出て世間の注目がそちらにも行きました。

 先週なんてある日の新聞の1面にはサッカーと大相撲のことが大々的に載り、選挙については少しという日がありました。

 この現状が民主党にとってプラスと作用するのかどうかは11日には判明するのですが、
私は狙いを込めてワールドカップとバッティングさせるまでは民主党の狙い通りであり、民主党への怒りのほとぼりを冷めさせる行為は逆に言い換えると無党派層の政治関心を失わせることであり、民主党の躍進はこの無党派層の取込だったので諸刃の剣を振りかざして賭に出たところ、想定外の大相撲の件により、全くわからない状況となりました。

これが吉と出た場合は、民主党の先読み能力と運があり、まだまだ民主党政権が続くと思います。

 私個人としては、自民党が良いとか民主党が良いとかではなく、日本の将来を見通してその方向にリーダーシップを持ってグイグイと進める政治家が出てきて欲しいと思いますし、企業運営も同様で広い視野と意見調整能力を持った良い意味でのエゴイストでないと会社・社員・社員の家族を守ることが出来ないと考えます。

 これからの時代、客観的な視野・流れを読む洞察力・信念を持った行動力を持たないと生き抜けないので、それに対応した組織を作らないとサッカー日本代表のように目標を達成出来ないと考えます。