ワールドカップが開幕して早くも10日が経過しました。前評判通りの順当なゲーム運びもあれば番狂わせな展開もあり、この4年に一度のサッカーの祭典は「魔物が棲んでいる」と云われるとおり、毎回予想外のドラマが誕生します。

WBCと同様に、国を代表するトッププレーヤーが集結したチーム同士が勝敗を競うこの団体競技について、組織として指揮采配するのは百戦練磨の名監督であっても並大抵のことではないかと思います。エースばかりを集めたエリート集団でも、集団となった時点でそこには能力の優劣が発生します。個々に属するチームでは花形として活躍している選手でも、大会中一度も出場機会が与えらないまま控えとしてベンチを温めるのはよくある話です。プライドと実績・能力差が拮抗する厳しい世界です。新旧の世代交代というドラマが展開されるのも、この4年に一度のワールドカップならではかと思います。

どのような組織でも、一つの法則として優秀な2割と普通の6割、そしての普通以下の2割に分かれます。仮に優秀な2割を取り出して別の組織を作ったとしても、そこにはこの「2:6:2」が出来上がります。ワールドカップで選抜されたエリート集団でも2割の超エリートと6割の普通のエリート、2割の普通以下のエリートに分かれるのと同様です。

では、監督としてチームを勝利に導く為には「2:6:2」に分かれたこの組織をどのように指揮采配すべきなのでしょうか。心情的には普通以下の2割に注力しチーム全体の底上げを図りたいと考えがちですが、仮にこの2割の能力が向上しても必ず新たな普通以下の2割が生まれます。永遠にこの「2:6:2」の組織構造には変わりはないのです。
優秀な2割については特に何もしなくても自らの成功体験とそれに基づく独自のセオリーで、どのような状況下であっても成長していくものと思われます。

結果として重要なのが、普通の6割をどのように導くかではないでしょうか。采配次第では、優秀な方と普通以下の方どちらにも振れます。この普通の6割を押さえれば、優秀な2割と合わせてチームの8割を掌握したことになります。数の論理から言っても、普通以下の2割はチームとして自ら変わらざるを得ない状況下に置かれます。あえて、普通以下の2割に注力しなくても自浄作用が働きます。もしくは自然の流れで組織から離脱して行きます。しかし、「2:6:2」には変わりありませんから、常に新たな普通以下の2割は存在し続けます。

普通以下の2割に注力するあまり他の8割がおざなりになるのでななく、常に8割を掌握しておくこと、その鍵は普通の6割をどうするかに懸かっています。


プロモーション事業部
北村