先ごろ、国内で50歳まで一度も結婚したことがない人が2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人いたというデータが発表され、話題になりました。

こうした結婚の話題で主にテーマとして「結婚観の変化」がよく挙げられ、特に最近では「結婚はしないほうが良い」という風潮が目立ってきています。男女間で違いがありますが、男性側の理由としては「結婚すると自由に使えるお金が減る」、女性側としては「結婚すると今まで築いてきたキャリアに傷がつく」という理由が多いようです。

個人の生き方に口を出してはいけないとされていますが、個人的には「このままこのような価値観が社会の主流になった場合どうなるか」と考えた場合、果たして本当に放置しておいて良いのかと思います。

結婚をしないと子供が増えないので人口が減り続けることになります。都市部を除いては高齢化、過疎化が進んでおり、そのうえ少子化が進めば日本のほとんどの地域が誰もいない空洞地帯のようになってしまいます。戦中の「産めよ増やせよ」というのは行き過ぎかもしれませんが、労働力の中心となる生産年齢人口が減ってしまうと国が衰退してしまうのは避けられないことです。

また最近は結婚のデメリットばかりがネット上で話題になっているせいか、「一人のほうが気楽」と考える人が増えているそうです。それこそ今は買い物やゲーム、映画や読書など、すべてネットでできてしまうため、一人で生きていくのに何の支障もないのかもしれません。ただ、一人で人生を完結してしまうのが本当に気楽なものでしょうか。逆に所帯を持った方から「家族の良さ」が伝えられていないことも原因かもしれません。

これから日本のあり方を考えていくうえで、結婚というのは個人がしたいかどうか自由に決めるものから、国や自治体が社会の根幹として真剣に考えていかなくてはならないものになっていくのではないでしょうか。結婚に対する前向きな価値観の構築、結婚しやすい制度、さらに結婚をして子供を産んでからも経済的に困らないための制度づくりなど、やること、やらねばならないことはたくさんありそうです。


平成29年4月13日

コンサルティング事業部
岩田