ダーウィンの「種の起源」という本をご存知でしょうか。ビジネス雑誌なんかで、社長の愛読書としてちょくちょく出てきます。私は昔から不思議に思っていました、なぜ一流企業の社長さんがこぞって生き物の本を読むのかと。最近、私も3度目の挑戦でようやく読み終えたのですが(原文は難解で、結局は超訳です笑)、いや読んでみて経営者がこぞって読むわけが分かりました。生存競争の根本を教わることができるように思います。
 
 日本で、ブラックバスやアメリカザリガニ、セイタカアワダチソウ等の外来種が在来種を駆逐している現状をご存知だと思いますが、これは日本に限った話ではありません。ヨーロッパでもアメリカでも中国でもどこでもいいのですが、大陸の生き物を島国(オーストラリアとかニュージーランドとか)に持ち込むと、島国の生物はほぼ例外なくやられてしまうそうです。生存をかけて競争に競争を重ねて進化してきた大陸の生き物に対して、さほど外敵もいなく進化の必要性が乏しかった島国の生き物が太刀打ちできるわけがありません。そもそも、「生」に対する姿勢が違います。

 人でも企業でも同じことで、積極的に「生」を勝ち取りにいくことで進化していかなくてはいけません。そういう意味で、やはり健全な競争の必要性を感じます。外敵を意識しないと何も進化はしないだろうと思います。内向きで独りよがりな仕事は、単なる自己満足に過ぎず、外敵の進化についていけないままにいつか身を滅ぼします。

 この本の中には、進化ではなく退化した体の機能によって生き延びることができた昆虫の話など、仕事をしていく上で参考になることが色々と述べられており、是非お勧めします。ちなみに、この本が発行されたのは、およそ150年前。この長い期間を生き延びてこられたということは、やはりその内容が素晴らしいということです。この本の存在自体が、時代に淘汰されないための在り方を具現化しているようにも思えます。



平成28年10月11日

プロモーション事業部
吉村