リオ五輪が始まりました。200を超える国々が17日間にわたり熱き闘いを繰り広げています。開催前、陸上界ではロシアが出場できないことが決定し衝撃が走りました。それでも、4年に1回開催されるイベントは世界中から注目されていますし、私も楽しみにしていました。

注目といえば、今回のリオ五輪は南米初の開催地ということで、世界中から期待が集まっていますが、同時にブラジルという国が抱えるダークサイドな部分が公になり、懸念すべき事項が続出しています。

まずは、ジカ熱問題。ある米大学の研究チームは大会期間中にジカ熱に感染する人は、6〜80人とする推計を発表しました。一見少なく見えますが、アスリートが感染してしまうと大変です。実際、ゴルフやテニスにおいて、本来参加を予定していた上位選手が次々と不参加を表明。もちろん、ブラジルの治安の問題もありますが、ジカ熱の余波だと言われています。

景気の悪化と政権不安。オリンピックが始まっているにも関わらず、いまだに現大統領の退陣を求めてデモが行われています。かつて、このような状況になったオリンピックはあったのでしょうか。確かに、10年ほど前、ブラジルはBRICsの一国として経済成長が目覚ましく発展していました。私もその頃、そんなブラジルに投資をした一人であり、今では昔の話です。ブラジルは資源大国であり、だからこそ、原油価格の暴落や中国経済の停滞が経済にダメージを与えたといわれています。

オリンピック開催中はそんな一面を忘れて、全力で闘うアスリート達の姿に圧倒させられますが、全てが終わったとき、ブラジルという国はどうなっているのでしょうか。この低迷期を脱出することができるのでしょうか。国民の半分が開催に反対していた事実は消し去ることはできません。まずは政府として、政権を安定させて国民の不安を解消させることを強く望みます。

といっても、オリンピックは世界最大の「まつり」です。今は余計なことは考えず、純粋に競技鑑賞を楽しみ、開催中に大きな事件が起きないことを祈りたいと思います。


平成28年8月9日

マネジメント事業部