最近、世間ではミニマリストなるものが流行しています。が、私はどちらかというと捨てられない派で、過去何度となく断捨離を試みては失敗に終わっています。

 仕事でそれを感じるのは、誰かの仕事を引き継いだ時や新しい仕事にとりかかる時。なんとなく不安がよぎって、念のため前の資料もとっておこう、と増え続けるのです。いざという時に備え過ぎてしまうことは、無駄が多く、仕事の効率化を阻害するものです。会社のパソコンが使いもしないたくさんのソフトウェアによって動きが悪くなっていたり、どこに何があるかわからない整理されていないフォルダであふれ、仕事の効率が落ちてはいませんか?

 無駄をそぎ落とす、という点では、昨年読んだ「エッセンシャル思考」という本の中で、「より少なく、しかしより良く」が追求されていて、捨てられない私には大いに刺激になりました。日々やることがあふれています。あれもせな、これもせな、あれもしたい、これもしたい。優先順位をつける、ではないんです。最優先に集中せよ、というものです。
 この本でも述べられているのですが、ツイッターの共同創業者がCEOの仕事を最高経営責任者ではなく、最高“編集”責任者と定義しています。なぜ編集かというと、日々やることは山ほどあり、でも本当に重要なのは1つか2つ。エンジニアやサポート担当、デザイナーは次から次へとアイデアを持ちかけてきますが、編集者である自分は、そういう情報のなかから1つのこと、あるいは2つか3つの要素の交点を見つけ出し、それだけを実行すると決めるのだそうです。

 編集するというのは確かにそう、重要なことを残しつつ無駄をそぎ落とす作業です。スピーチが○分と決まっている場合、その範囲内で話そうと思うと無駄な所を削り、残した部分はポイントを押さえていないといけません。文章でも同じで、長く書くのは意外に簡単、伝えたいことを全部詰め込めばいいですが、文字数を制限すると頭を使います。話もそう、手短に、というのは意外に難しいものです。でも、無駄をそぎ落としたら重要なことが際立ちます。

 日々山積みの仕事、CEOでなくとも編集してみたら面白いかもしれません。本当に優先すべき大切なものに気付き、何に注力すべきかが見えてきそうです。

平成28年2月25日

マネジメント事業部
寺西