年末恒例の行事となっているため、ニュースなどでご存知の皆さんも多いと思います。

 日本漢字能力検定協会が主催しているもので、1年間の世相を表す漢字1文字を同協会HPや書店等で応募し、集計の結果最も応募の多かった漢字を「今年の漢字」として選び、12月12日「漢字の日」に京都清水寺にて大きな和紙へ貫主によりその1字が書き上げられるイベントです。

 さて、当社では外国人の方々へ日本語教育も行っています。授業形式や通信教育形式で行う日本語教育のほか、日本の習慣やビジネスマナー教育等の人材教育事業を展開しています。対象となるのは主に中国とベトナム国籍の方が多いのですが、日本語を勉強する上で中国の方の強みは何と言っても「漢字」です。漢字ひと文字でも言葉の意味が判るためでしょうか、全く日本語への理解がなくとも筆談だけでも会話が成り立つとも言われています。それだけ漢字の持つ効果はすばらしいものですが、一方で実際の職場においては、漢字を目の前に並べているだけではうまく意思の疎通が行えません。会話による相互理解が大切であり、文化や習慣の違い、勘違いや思い込みによるトラブルを少しでも避けるためにも、漢字というツールを使用して少しでも会話することが職場の活性化に向けた潤滑油になります。

 ところで、平成7年からはじまったこのイベントも今年で14回目を迎え、平成7年に選ばれた漢字は「震」で、その理由は阪神大震災や地下鉄サリン事件があったためです。その後平成8年は「食」(理由:O157集団食中毒)、平成9年は倒(理由:山一証券などの企業倒産)、以降「毒」、「末」、「金」、「戦」、「帰」、「虎」、「災」、「愛」、「命」、そして昨年の「偽」とその年を象徴すると思われる漢字で最も多くの方が応募したものが選ばれるようです。

 さて、今年選ばれた漢字はというと「変」です。11万件を超える応募のうち6千件強の応募があったそうです。続けて3千件強の応募があった「金」、3位は「落」だったそうです。「変」と「金」に応募された方が全体の約8%になりますから、残りの9割の方がどのような漢字を選ばれたのかが気になるところです。きっと今年を振り返って思い思いの漢字を投票されたのでしょう。

 みなさんはどんな1年でしたか?この今年の漢字をテーマに、お酒を飲みながらでも話し合う場を設けてみることも一考かもしれませんね。

ソリューション事業部
太田