「やるべきことがありすぎて、やりたいことがなかなかできない」という声をいろいろな場面でいろいろな人から耳にします。

一番望ましいのは「やるべきこととやりたいことが一致していること」だと思います。プロスポーツ選手や著名な政治家など、やるべきことが明確で、目的の達成のためにすべての力を注ぎ込める人がまさにそのタイプに分類されます。見ていて羨ましくもあり、遠い存在に感じることもあります。

「やりたいことしかやらない」という人も世の中には存在します。仕事であったり、勉強であったりやるべきことを後回しにしてもやりたいことをするタイプです。回りからは「遊び人」だと思われることが多く、あまりイメージは良くありません。中には「道楽者」と呼ばれやりたいことを極める人もいます。同じジャンルに属する人からはかなり尊敬されますが、それ以外の人たちからはやはり良い目で見られません。

「やるべきことしかやらない」という人。大人や社会人で一番多いのがこのタイプではないでしょうか。普段からやるべきことはきちんとやっているので、回りからも自分の中でもある一定の評価は得られます。ただ、冒頭の発言を多く口にするのがこのタイプの人たちでもあります。

「人は何の為に生まれてきたのか」というと大げさですが、たまにはこういったテーマで自分自身を振り返ってみるのもいいかもしれません。あなたはやるべきことのために生まれてきたのか、それともやりたいことをするために生まれてきたのか。どちらか一方に偏っているのはどうしてか、またそのことがどういった問題を生んでいるのか。。。

普段あまり考えないことなのですぐには明らかにならないかもしれません。そういうときに「ある方法」があります。

参考になるかはわかりませんが、私の例でいうとまず「60歳で死ぬ」と仮定して生きています。実際には伸びたり短くなったりはあると思いますが、そう考えると残された時間はあと20数年しかありません。その間に「何をやっておけば死ぬ間際に後悔しなくてすむか」ということを常に考えています。俗にいう「逆算思考」というものです。

幸か不幸か、人は必ず死にます。死ぬということは「人生に締切がある」ということです。勉強でも仕事でも必ず締切がありますが、それまでに何もしないという人はいないと思います。目的達成の難易度はそれぞれありますが、すべての人が締切までに何らかのアクションを起こすはずです。では人生の締切までにやるべきことだけやり続けたとして、後悔はしないでしょうか。

「できればやりたいことを少しでも多くやって人生の最期を迎えたい」、私は普段からそういうテーマで生きているのですが、不思議なことにそう思っているとやりたいことが向こうからやってくるのです。そしてやりたいことが明確になっているので自然と「やる時間」も確保されます。

皆さんもだまされたと思ってやってみてはいかがでしょうか。だまされるのも生きているうちだけですから。

平成27年5月29日

コンサルティング事業部
岩田