早いもので平成26年度も年度末となりました。4月1日に入社式を向かえ、晴れて新社会人となる方々は期待と不安が交錯しているのではないでしょうか。平成27年4月1日の就職内定率は大卒で86.7%と前年よりも3.8ポイント上昇し、平成20年3月卒業者以来の水準(平成27年2月1日現在)、高卒は92.8%と2.1ポイント上昇し、平成5年3月卒業者以来の水準(平成27年1月末現在)と、例年よりも高い数値となっております。

例年よりも高い内定率と言えども、入社後すぐに退職されてしまっては本末転倒です。新卒については「7・5・3」と呼ばれる中学・高校・大学卒業者の離職率を示す数値もありまして、これを気にされている人事・総務担当者様もいらっしゃいます。今では比較的一般的になってきたメンター制度の導入で育成を図ったり、新卒の相談を何でも聞いたりと、新卒を退職させない・戦力として育て上げようとする企業が増えてきたように感じます。私の時代では考えられもしなかったことですが、内定式や入社式に親御様が出席されることもあるようで、以前に比べて人事・総務担当者様が気にされることもわかる気がします。

しかしながら、企業があの手この手で新卒を育てようとしても本人にやる気がなければ結局は一緒です。やる気を引き出すきっかけ作りを導入できても、あくまでも企業はきっかけ作りしかできません。きっかけを生かすも殺すも最終的には本人の気持ち次第です。

「GW明けに新卒が突然出社して来なくなったのですが、どうすればよろしいでしょうか…?」

この相談事は近年多くなってきています。早い段階で篩いにかけられてよかったと判断するのか、それとも優秀な人材を失ったと判断するのか。この時点で答えは出ないかもしれませんが、私の判断は前者だと考えています。

新卒採用は先行投資とも言われ、3年後に1人前になっていればとも言われますが、これらは退職していないことが大前提。企業側は「退職させない」ための施策、新卒側は「この企業で頑張る」という強い気持ち、これらが上手くマッチングできるかどうかが新卒の定着を図る上での最大のキーと言えるでしょう。

平成27年3月30日

コンサルティング事業部
木村