大河ドラマ「花燃ゆ」が始まりました。今回は、明治維新で活躍した多数の志士を育てた吉田松陰の妹が主人公です。制作発表を聞いた時、おそらくみなさん同じ感想を抱いたのではないでしょうか。吉田松陰はあまりにも有名ですが、妹??と。今年で視聴30年目に突入した大河ドラマ―の私も、この人がどんな人物なのか、全く知りません。おそらくほとんど知られていないでしょう。史実も少なく、ある程度自由に設定できる点がドラマを作成する上で都合がよかったのかもしれません。

 人が時代を創るのか、それとも時代が人を創るのか、この問いは歴史家にとって永遠のテーマですが、いずれにしても時代は動きます。この幕末〜明治維新という時代は、戦国時代と並んで特に激動の時代です。私も昔は、志士の活躍に血沸き心躍らせ、時代を創っていくその姿に憧れたものでした。そういう意味では、「人が時代を創っていく」と考え疑いませんでした。

 ただ、最近は少し考えが変わってきました。何か違うな、と。確かに人の力もあるのですが、それは時代というか時流というか、もっと大きなものに支えられて発揮されているのではないか。人の力自体は実は微々たるもので、むしろ置かれた時代や環境によって、人は育てられ、その才能は開花され、力を発揮しうるのではないかと考えるようになってきました。つまり、「時代(環境)が人を創る」力の方がより大きいのではないか、と。

 現在の置かれた状況が逆境の人、あるいは順境の人、色々といらっしゃるでしょうが、それはあなた自身を創り上げようとするこの時代・環境のサインかもしれません。


平成27年2月2日

プロモーション事業部
吉村