選挙が近くなってきました。ここ最近、限られた争点を掲げて、「是か非か!」という2者択一を迫る選挙が多くなってきたように思います。単純明快なキャッチフレーズで敵か味方か、白か黒か民衆に判断させる。こういう「劇場型政治」は分かりやすくて、選挙に民衆の足を運ばせるという意味では、非常に有効だと思います。見ていても楽しいですし。

 ただ、現実の問題は、そんな単純なものではないですよね。

 争点に挙げられた問題以外にも、解決していくべき課題はたくさんあります。それらに蓋をして、都合の良い争点だけを掲げて「是か非か!」と言われるのは違和感を覚えます。争点以外の課題について、「白紙委任状を出してください」とお願いされているように思えてなりません。
 
 日本人は、良くも悪くも対極移動するのが得意です。白の時は白ばかり。それが黒に変わり始めると、雪崩をおこすように皆が黒に突き進みます。原発問題でいうと、「原発賛成!海外にどんどん輸出していきましょう!」という流れから、3.11以来、「原発反対!稼働すべきではない!」と一転しました。事故が起きたので当然といえば当然なのですが、賛成⇒反対のブレがあまりにも極端だと思えてなりません。原発が危険だということは以前から分かりきっていたことなのに・・・この「バランスの悪さ」が、選挙しかり、原発問題しかり、非常に気になります。「廃炉」と「再稼働」しか存在しているわけではなく、その間にも無数の答えがあります。そこを探らないことには、本当の解決には結びつかないでしょう。

「真実と嘘の狭間に誠がある」という言葉がありますが、はっきりと単純に「白」もしくは「黒」と言い切れないところに、本当の答えはあるのではないでしょうか。そのバランス感覚が必要なのだと思います。

平成26年12月1日

プロモーション事業部
吉村