今月15日、厚生労働省が「75歳以上の低所得者らの保険料軽減措置を廃止」「サラリーマンの現在121万が上限の標準報酬月額を145万にまで引き上げ」といった方針、提案を示しました。

 ただ、負担増ばかりでもありません。メタボの中高年が血圧や血糖値が改善した場合に保険料を減額することや、メタボでない人でも血圧などの数値が正常値を保ち続けている場合、保険料を優遇する制度も検討されています。

 安部内閣の「日本再興戦略」でも重点課題とされているのがヘルスケア政策。「健康増進・予防へのインセンティブ」です。従来の医療政策といえば、「平均寿命の延伸」のための医療制度の充実が中心でしたが、現在は「健康寿命の延伸」に大きく方向転換されています。元気な高齢者を支えて増やしていこう、と。
 

 先日の体育の日前に発表された、体力・運動能力調査の結果では、65歳から74歳の高齢女性の体力が過去最高だったとのこと。ちょっと驚きの結果です。たまたま体力があった方々ではなく、おそらく50代、60代とずっと以前から日常的に健康管理や運動をされているのでしょう。健康・予防へのインセンティブがもらえれば、そんな高齢者がもっと増えそうですね。

 現在、一部の保険者(健康保険組合など)では、個人に対するインセンティブの取組が実施されています。例えば、ウォーキングなどの健康づくりに資する活動に対して健康グッズやスポーツクラブ利用券などと交換できるポイントを付与したり、1年間保険診療を受けなかった場合に現金や商品がもらえるといったものです。

 医療政策で予防などと言うと大層な話に聞こえますが、個人レベルで考えると確かにそうです。病院にかかった時、あぁ、もう少し気をつけていればこの医療費は不要だったのに・・・ということがあるでしょう。歯医者では、正しい磨き方で磨けば改善するので治療はそれから、ということもあるでしょう。
 

 個人の自助努力が自分の医療費だけでなく保険料にまではね返るとしたら、健康への取り組みは真剣さを増し、意識が変わりそうです。それより何より、高齢になった時、やっぱり元気でいたいですものね。

平成26年10月16日

マネジメント事業部
寺西