先日大手エステサロンの従業員が給与から違法な天引きをしているとの事で
内部通報したところ、長時間の詰問などの精神的圧迫を受けたとして
厚生労働省に公益通報者保護の申告をしたとの報道がありました。

全従業員を集めた食事会でその女性を名指ししたり、職場に行けない状況が
続いているという。幹部社員に囲まれて非難され「恐怖以外のなにものでも
なかったと」話しているという。

事業者の法令違反を通報した人に対する解雇や降格などの不利益な取り扱いを
禁止しているのが、公益通報者保護法です。
簡単にいうと人事権の乱用の禁止です。

コンプラインスという言葉に代表されるように何が何でも法令順守と
いう考えもあるし、法令ギリギリのところでビジネスをしなければ
企業利益は出ないという考え方もある。経営者はどちらかというと
後者に多いように思う。

まじめに仕事はするのだけども、そのまじめさが社内的には裏目に出て
ちょっとでも悪いと感じた事は通報してしまう。
会社のためと考えているのではあるけれど、経営者にとっては
頭の痛い正義感のある従業員。それよりももっと売上を上げてくれと経営者は
思うはずです。

会社は利益を上げなくてはいけません。でないと潰れます。
そこで出てくるのがやはり「会社への忠誠」「愛社精神」と
いったところでしょうか。
でもこれを従業員へ押し付ける事は、雇用形態が多様化している
今の時代特にできません。
逆に上記にあるように何かあったら何が何でも通報してくれ、となったとしても
いらない緊張感ばかりで仕事は進みません。
そこで最後に出てくるのが、やはり「会話・コミュニケーション」です。
経営者や管理的立場の人が従業員に普段から積極的に話しかける、
会社の考え・自分の考えをどんどん話していく。
その話の内容の一つに、ちょっとした社内の悪い箇所を地道に改善していく
つもりだ、という事を従業員に伝えていくべきです。

社内メールや回覧だけでの無機質な伝え方では、人は動きませんし
心は変わりません。
人間であれば表情・身振り・手振りなんでも使って人に伝える事ができ
それによって、心は動かされます。

地道な作業ですが今の時代だからこそ、こういう人に伝える事を
大事にしていけば、利益に関しても意外と近道かもしれません。

平成26年9月8日

プロモーション事業部
田口