病気には色々な種類がありますが、昨今の精神疾患の患者数は厚生労働省のデータから見ると1996年の218万人から2011年には320万人と約1.5倍近くになっています。ここ数年も傷病手当金の申請などで精神疾患患者数が高い水準になっていますが、精神疾患の原因は先天的なものもありますが、大部分が後天的なもので生活環境の乱れ、特にストレス(自律神経の乱れ)から来ると言われています。今日は自律神経の乱れをどのように解消し、こころと身体のバランスを取れば良いか1つの方法をご紹介したいと思います。

「病は気から」ということわざは日本人なら誰もが聞いたことがあると思いますが、「気」という意味は実は東洋医学の観点から見ると「自律神経」という意味で、気分や気持ちという意味ではないそうです。東洋の伝統的な身体観では、「気」「水」「血」という3つの機能がバランス良く機能している時に
健康であると考えられてきました。

「気」というのは、現代医学の言葉で言うと「自律神経」のこと。
「血」というのは、「血液」「循環器系」のこと。
「水」というのは、「リンパ」「免疫機能系」のこと。

そして「病は気から」は「病は自律神経のバランスの乱れから(=自律神経のバランスが崩れたら病気になる=病気の原因は内外のストレス)」という意味になります。「気」が乱れると、「血」や「水」のバランスも乱れ始めるため、次々と症状が現れ、最終的には色々な病気になってしまう、
と考えるわけです。

わたし達の先祖が、病気の原因がストレスであるということに気が付き、湯治や花見などでストレスを発散し体力を回復するという素晴らしい健康意識を持っていたというが良くわかりますね。現代の方法でいうと、1932年にドイツの精神医学者J.H.シュルツ教授が考案した「自律訓練法」で自律神経のバランスを取ることが出来ます。家庭でも職場でも、椅子に座って行うだけの5分程度で
出来ますので、ストレスを感じたら一度トライしてみてはいかがでしょうか。


平成26年9月5日

池田