オリンピックが東京に決まり、徐々にではあるが景気の良い話が聞こえてきます。
先の見えない不景気が長く続いてきた日本にとって、7年後にはオリンピックが
ある、と明確に期間が決まることは非常に重要です。

経済アナリストがオリンピックによる経済効果を色々試算していますが、労務管理の面から見ると、期間が定められない目標は、その目標までの距離を途中で見失い、進捗確認を行っても足下しか見えず、次第に目先の行動を優先させ、結果目標にたどり着けずに頓挫します。

このことは採用においても同様で、5年・10年先にどんな企業になっているべきなのか?
そのためには、現状の人員構成からどんな人材を採用して、どう教育して戦力にするのか?を計画した上で、採用して行かなくてはなりません。

今回の東京オリンピックでも7年後にメダルを獲得するために、競技毎に主力となる13歳から18歳の選手を中心にどう強化していくか、というプロジェクトがスタートしています。
ジュニアの全国大会で優秀な成績を残した選手を競技団体が全国各地から強化場所に呼び寄せ、親元を離れて集中的にその競技技術の向上を図り、費用がかかるため個人単位では中々参加できない海外遠征にも積極的に参加させるなど強化策が次々と発表されていますが、全て先を見据えての行動です。

プロ野球では巨人がリーグ優勝を果たしましたが、近年の巨人が強いのはFAでの単発的な補強で戦力を整えたのではなく、チーム戦力を分析し、選手の年齢構成等先を見据えて自前の育成システムにて選手を育てあげてきた結果が出てきたと言えます。
対照的に2位の阪神は、FA補強に力を入れて、自前の選手が育っていないためにまたFA補強する、といった悪循環に陥っています。
 

ただ単に育成という手間だけを掛ければ良いとは思いませんし、お金だけを掛ければ良いというものでもありません。
何事も手間とお金を掛けないと成り立ちませんが、しっかりと先を見据えた計画が第一に無ければ、全く意味がありません。

7年後のオリンピックに向けて、日本全体が先を見据えた計画の中で、手間とお金を掛けて進んでいかないと、原発汚染の問題も含めてオリンピック後には借金だけが残り、また先の見えない不景気に陥りそうです。
良い意味でも悪い意味でも日本にとって大事な7年間がスタートしました。