厚生労働省の発表によると、日本人の平均寿命は、男性が79.59歳、女性が86.35歳となっています。前回の調査では男性が78.79歳、女性が85.75歳ですので平均寿命が延びたことになります。また、男女の平均寿命の差では、男性よりも女性の方が6.76歳長生きする結果となりました。

また、都道府県別では、日本一長生きの県は男女ともに長野県。現代の死亡要因の1位はがんですが、長野県は肥満と喫煙者の割合が全国的に見ても低く、また野菜を食べる量が全国一と、がんになりにくい生活を送っているからとの見方もあるようです。

話は変わりますが、現在、老齢基礎年金が受給できるのは65歳からです。平均寿命まで生きたと考えると男性でおよそ14年、女性でおよそ21年受給することになります。

平均寿命の短い男性で考えてみると、現在の基礎年金は満額で約79万円なので、14年間受給するとおよそ1,100万円。一方国民年金保険料は約1万5千円。満額受給のためには40年間(480ヶ月)支払う必要があるため、720万円が掛け金となります。

720万円に対して1,100万円もらえるのだから考えようによってはお徳。しかし近い将来、受給開始年齢は確実に上がるはずです。仮に70歳から受給開始となれば、生涯の受給額は約720万となり、支払った分だけが戻ってくる構図となります。これでは社会保障でもなんでもありません。利子の付かない貯金ですね。いや、戻ってくるだけでも御の字でしょうか。

いずれにしても現役世代は今後減少し続けます。それにも増して保険料滞納の問題も大きくなる一方です。先々戻ってくるかも分からないお金を払う気になれない、そう考えるのはある意味自然なことなのかもしれません。過去のいろいろな年金財源への不正疑惑も曖昧なままなのに。

今の保険料の納付目的は、「将来の自分の年金のため」ではなく「現在受給中の人たちのため」になってしまいました。考えようによってはすばらしいことですが、そこまで割り切れないのも現実でしょうか。

プロモーション事業部
城戸