仕事を終えいつもの通り自宅に向かう各駅停車の電車に乗車し本を読んでいると、“ふぁ”っと何かが上から落ちてくるかのように目の前をよぎりました。

一瞬何が起きたのかわかりませんでしたが、目を下にむけると、一人の男性が仰向けになって倒れており、手足がしびれたような感じでピクピクと動き、表情は白く口は自分の力で閉じることができないような状態でした。

これは脳梗塞かもしれないと思いました。当然、私は素人なのでそのような判断をしかねますが、一刻を争うような事態かもしれないと。
そのとき、ふと毎日電車に乗車していて“SOSボタン”というのを目にしたことがあることを思いだし、そのボタンを押せば乗務員と連絡が取れるに違いないと「SOSボタンはありますか!?」と周囲に喚起したところ、SOSボタンの近くにいた乗客が発見しボタンをプッシュしました。

するとどういうわけか電車が緊急停車し、「どうしましたか?」とスピーカーから聞こえました。近くにいた乗客が「人が倒れた!」、乗務員が「どのような状態ですか?」と話を交わします。

私は急病人がいるので次の駅で停車し救急車を呼んでほしいのと伝えたかったですが、ホームでもなんでもない線路に緊急停車をするとは思いも寄らずで、こんなことならSOSボタンを押す前に、次の駅についてから駅員を呼ぶべきであったと思いました。

私は緊急停車する電車に疑問をもちながらも気が付いたら、SOSボタンのマイクに向かって大声で「次の駅で停車して救急車を手配してください!」と私は叫んでいました。

しばらくすると電車が動き出し次の駅についたとき、駅員がすみやかに急病人を抱きかかえ降車し、電車は発車しました。

後から調べてみましたが、SOSボタンとは下記のような緊急時に使用すべきとされています。
 @ドアに傘等を挟んだまま列車が動き出した時
 A車内で犯罪行為を目撃した時
 B救急手配が必要な時
 C上記の他、異常を乗務員に伝えたい時

上記@Aの場合、緊急停車するのはまだ分かりますが、今回のケースのような上記BCで状況も確認せずに緊急停車するということはなんとも納得しがたいことです。一刻を争う事態であれば、停車する時間が命にかかわるわけですから。

今回の経験が私にとって、いろいろと考えさせられる出来事でありました。

もし職場で人が倒れたとき、どうしますか?AEDの設置場所はどこにありますか?防災対策は充分にできていますか?避難経路はどこですか?会社の皆さんは、正確に答えることができるでしょうか。

緊急の事態に備えて大事に至らぬよう、今一度、会社のSOSボタンとなる「人命救護」や「防災対策や地震・災害マニュアル等」
の見直しを行い、全社員への周知徹底をよろしくお願いいたします。

プロモーション事業部
中村