WBCで日本の三連覇を見ることができなかった今大会。敗戦の原因になったとして問題のシーンを連日繰り返していた報道。私は野球に詳しくないですが、一ファンとして応援していただけに報道の仕方が残念でなりません。日の丸を背負って頑張っていたのですから、素直に労ってあげることはできないのかなぁと悲しくなりました。

このシーンについてですが、「行けたら行け」みたいな指示があったようです。会社に置き換えて考えると「自分でできるならやってもいい」みたいなものでしょうか。会社とスポーツとでは異なる部分が大きいかもしれませんが、ニュアンスはこんな感じだと思います。

仕事をする上で「やれるんだったらやっていいよ」というような指示を出す経営者、上司は少ないはずです。成長を促す上で仕事を任せることは必要でしょうが、「この仕事をできるかどうかわからない」というような、部下がどこまでの能力を有しているかの判断ができない人は上司(管理職)には向かないと言えるでしょう。

こういった業務の振り方をする場合は「君はこういったことを完遂できるようになったからこれもやってみよう」だとか「これができてないからまずはこれを任うできるように一緒にやっていこう」だとかの「見てあげる(視線のアプローチ)」ことが必要だと私は思っています。見てあげるということは「業務の遂行度合い→業務処理の過程→個人の業務能力」を判断していることになりますから、自ずと社員も意識するでしょう。

また、業務を任せっきりにすることで責任の所在が曖昧になることも大きな問題です。業務遂行者の責任なのか、それとも上司の管理監督責任なのか、両者の責任なのか、ここがぶれると部下は「無用な業務」を任されたくないと思うでしょう。仕事にはお客様や取引先が存在するわけで、迷惑をかけた場合には責任が発生します。この責任を部下になすりつける上司は完全に上司向きとは言えません。厳しい業務指導を行うけれども、有事の際には上司が助けてくれたと部下が感じれば、部下も「今後は上司の頭を絶対に下げさせない!」という意識が芽生えてくるでしょう。責任を持たない上司、意識が芽生えない部下、これは論外です。

これらに共通して言えることは、「部下を気に掛けてあげること」です。気に掛けるということは業務フォローも当然あるでしょう。こういった積み重ねが部下を育てることに繋がるわけです。4月には昇格や人事異動がある会社が多いでしょう。昇格して初めて部下を持つ方には、「気に掛けてあげること」を説いてほしいと思います。

プロモーション事業部
木村