先日から第三回WBCが始まった。

日本代表は、練習試合から調子が上がらず、予選ラウンドでも苦戦が続いたが台湾戦を
契機に調子が上がってきた。
振り返ってみると、今回の大会はまず主催者側であるメジャーリーグ機構との分配金を巡っての交渉の過程で参加するかどうかで一悶着があった。
参加する選手側からすると色々な不公平な所を改善して欲しいという言い分は理解できるが、オリンピック競技から野球が無くなることを考えると、唯一の世界大会であり、ファンとしては無事大会に参加していることは素直に嬉しい。
 
しかし、世界に目を向けると普及している国の数から見ても野球というスポーツはサッカーと比較すると非常にマイナーなスポーツである。
イギリスの球技である「タウンボール」が野球の起源とされ、アメリカに渡ったイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれ、発展したものとされている。
またサッカーもイギリス起源のスポーツであり、共にイギリス発祥なのに普及には大きな隔たりがある。

植民地政策・戦争により各大陸に普及していったのだが、両者の決定的な違いはサッカーはボール一つあれば良いという手軽さだと思う。
現に小学生の野球道具一式とサッカー道具一式を揃えるのにかかる費用を比較すると野球の方が一桁多く金額がかかる。

今回の大会は、野球先進国が何十年もかかって積み上げ、磨き抜いてきた技術が、たった数年で野球後進国がものにしてきていることを表す試合が何試合もあり、強豪国が相次いで予選ラウンドで敗退している中、日本代表がメジャーリーガー抜きの中、国内組だけでもレベルの高さを証明し、3大会連続で決勝ラウンドに進んだことはスモールベースボールと呼ばれる日本独自の野球が身体能力の差を補う上で間違いではないことを証明した。

今、政治ではTPPに参加するかどうかで連日議論されているが、何十年も品種改良を重ねて進化してきた日本のコメが外国産のコメに味で負けることはなく、価格によって日本人が自国のコメが買えない事態が起きないかが懸念されている。
政治的な決断がどうなるかはわからないが、もしそうなっても次は野球後進国が先進国の技術をものにしたのと同様に外国産のコメも日本のコメを知ることによって品種改良を重ねて、良いものができるのだろうと考える。

これら進化の過程・手法は企業の組織作りにも活かすことが出来るのではないかとWBCを観戦していて考えるのは自分だけだろうか。