最近、事業所の皆様から「心の病」について相談を受けることが多くなりました。しかしながら、一番病んでいるのは、実は経営者の方々ではないかと最近強く感じます。

従業員は激務や長時間労働によってメンタルヘルスが損なわれることを主張され、確かに労務管理に携わる者として看過できない想いでいますが、経営層の方々は、そのような悩みを日々抱え、それに加えて資金繰りや売り上げを上げるためにどうすればいいのか悩み、一体誰が心のケアをするのだろうか不思議に思います。

そんな中、昨年12月に厚生労働省の労働政策審議会が建議した「今後の職場における安全衛生対策について」に、「職場における受動喫煙防止対策の抜本的強化」のほか、「職場におけるメンタルヘルス対策の推進」も盛り込まれました。
その主な内容は次の通りです。

(1)管理職に対する教育
(2)職場のメンタルヘルス対策に関する情報提供の充実
(3)不調者に適切に対応できる産業保健スタッフの養成・活用
(4)配置転換等のストレスが高まる時期における取組みの強化
(5)うつ病等による休業者の職場復帰のための支援の実施

国としても、まだまだメンタルヘルス対策に力を入れていく姿勢がうかがえるのですが、これらを有効活用して生産性が上がれば喜ばしい限りです。


管理職に対する教育を徹底することはもちろんですが、管理職がその対応をすることにより、管理職の生産性が落ちることについては皆さんどのように考えられるでしょうか。まだまだ大方の管理職は、その対応を経験されたことがないと思います。おそらく部下を大切にしている上司ほど、時間と手間をかけて取り組み、悩まれているのではないでしょうか。このような管理職を会社は大事にしたいところですし、部下も気を付けなければなりません。

単なる愚痴であれば、会社が何もしてくれないと嘆くことも良いと思いますが、心底思っている人を見かけることがあります。その嘆く前に自分自身が何をしたのか、何を生み出したのかを一度考えてほしいと思います。隣の芝は青く見えますが、そこを見て羨ましがっている人がメンタルヘルス不調者になっていくのだと最近は核心に近いものを得てきました。


愚痴を言い合い、時には励まし合い、そのような間柄を従業員同士で作ることができれば最高ですが、そこを作り上げるのは一言で言えば 「思いやり」 です。自分の見られ方ばかり気にするより、「利他の精神」で仕事に臨みたいとつくづく思います。


プロモーション事業部
長尾