今年もいよいよ残り数日となりました。今年最後の週刊コラムです。
1年の終わりには、1年を振り返り来年の目標を立てるという方が多いことでしょう。この時期にイメージしておけば新年と同時にスタートできますね。

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

とは京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉ですが、新年の目標を設定する上でもとても有効な考えだと思います。

新しいことに取り組むにあたっては、自分で壁を作らず超楽観的に目標設定をする。でも計画の段階では、どのくらい難しいのか慎重に小心に考え尽くす。そして、その悲観的な要素への対策を練った上で楽観的な行動に移る。

この悲観的な計画というのは、経営以外の分野でもアスリートなどに多く取り入れられています。
フィギュアスケートの選手が好調な時でもジャンプに失敗して最後まで滑りきる練習をする、陸上の選手がリレーのバトンを落とした場合を想定した練習をする、などがわかりやすい例ですが、失敗しても続ける練習を普段からされています。この「失敗の練習」は新しいことを始める際の「悲観的な計画」とよく似ていますね。

仕事において失敗の練習はさすがにできませんが、失敗にすんなり対処できるような意識が身に付いていると、失敗したりマイナスのことが起きても動揺することなく冷静でいられますし、次に取るべき戦略や行動について考えることができます。最良と最悪の両方のイメージをしておくことで心の余裕も生まれそうです。

新年に向けマイナスなことはあまり考えたくないというのが本音ですが、そんな風にリスクを頭に入れながら計画を立て、それぞれの段階で見合った人を配することで、目標の実現に大きく近づくのではないかと思います。

慌しい年の瀬ですが、休みに入ったら「家でゴロゴロ」の前に1年を振り返る時間は持ちたいですね。そして、整理された頭で来年のことへしっかりと目を向けていきたいものです。

マネジメント事業部
寺西