景気低迷で大学生の就職活動が年々厳しさを増すなか、保護者向けに説明会を
開く大学が増えています。九州の田舎にある私の母校でも開催されているようで、
そんな時代なのかと少し違和感を覚えました。

子供の就職に親が口を挟むのはどうかとも思いますが、この説明会の趣旨は、
昔と今の就職活動の違いや企業側のニーズの変化についての情報を与える
ことのようです。なるほどこれを聞くと、意味のあるものかとも思います。

確かに我々の時代とは違い、企業が最初から外国人の採用枠を設けたり、
また80社、100社も受けたのに内定をもらえなかったりという話をよく耳にしますし、
パソコンなどのネット環境がないと就職活動が出来ない、なんて話も聞きます。

就職難といわれる今、自分が希望する企業はおろか、希望する職種に就くことさえ
叶わない人も多くいます。とは言うものの、希望する企業に就職できる人も
いますので、全てを時代のせいにするのは筋違いですが、それでも昔とは違う状況を
親が知ることで、先入観をなくし、就職難に苦しむ子供をサポートできる(してほしい)
ということでしょうか。

ただし、あくまでもサポートすることが目的で、親が自ら就職活動をするわけでは
ありません。ここを履き違えてはいけないのですが、子供の代わりに就職セミナーに
参加したり、欠席の連絡や採用結果の問い合わせをしたりする親もいるようで、
思わず「ホントに?」と言いたくなります。

ここで大切なのは距離感でしょうか。無関心では相談にのってあげられませんし、
干渉し過ぎても良い結果は望めません。親の心構えとして必要なことは、相談に
のってあげたうえで、最終的には自ら考えさせ、決断させることです。

そういう意味でも就職活動において大切なのは、親がいかに「子離れ」できるかです。
ここで子離れできないと、その後も干渉し続けることになりかねません。
現にクライアントから受ける相談も親が絡んだ事例が増えていますし、
こうした状況を受けて内定を出した後に保護者説明会を実施する企業も出てきました。

子供が立派な社会人になって欲しいという願望はどの親でも抱く感情だとは思いますが、
親自身がその阻害要因にならないよう自らの行動を見つめ直していただきたいものです。

プロモーション事業部
城戸