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最新更新日:2017/09/05

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先日発表のあった今年の芥川賞で話題をさらったのが西村賢太氏による私小説、「苦役列車」でした。
テレビや雑誌などの報道から興味を引かれ、仕事柄一度読んで見たいと思ってはいるものの、実は未読です。
読んでもいないのにこんな文章を書いているのもおこがましい話ではありますが、
内容的に興味をひかれる反面、すぐに読むのはちょっと気が重いなあというのが正直なところです。

小説の舞台となるのは昭和の終わり。世は正にバブル景気に沸いた狂乱の時代。
しかし中卒で手に職のない主人公は訳あって家族とも縁を切り、一人きりで日雇いの仕事で
その日その日を食いつなぐ若者。
将来の展望などまるで見えない状況は、作者自身の実体験が色濃く反映された物語となっている、とのこと。

WEB上では主人公に共感する若者たちからの大きな反響がよせられているようで、
いわゆる「格差社会」「ワーキング・プア」といった現在の社会状況に疲弊した人たちが、
作中人物に自らを重ねながら読まれている様子が感じられます。
そこで思い出されるのが、数年前にあのプロレタリア文学の古典である小林多喜二氏の「蟹工船」が、
ベストセラーとなり再映画化までされたこと。
概略を読むとどうもあの作品のイメージが被ってしまうのが読むのを躊躇している理由なのですが。

単純に、「煩わしい現実を束の間忘れたい」というささやかな願いを読書に求める私のような者にとっては、
安易に手に取る事がはばかられるような内容(あくまで概略を読む限りでは)でもあり、
周りの反応を見ているところです。

今回この小説が受賞した背景には、その内容が先の見えない現代の世相とシンクロしている部分が
あったことも理由の一つなのではなかろうかと思うのですがどうでしょうか。
内定取り消しや採用数の激減と相変わらず連日のように
就職活動生や求職者のつらい現状が報道されています。 
2011年の雇用状況は、昨年と比べてどのように変化していくのでしょうか。

マネジメント事業部
寺面

連日新聞、ニュース報道で大学入試でのカンニング問題が取り立たされている。

東北の予備校生の犯行で、これだけ注目されているのは試験問題をネットに掲載し、
回答を求めるという手口が社会に与えるインパクトが大きかったからだろう。

私が学生だった20年ほど前は、受験戦争と呼ばれた時代で受験生が多く、
どこの大学も競争倍率が高く、皆必死だった記憶がある。
その頃のカンニングと言えばせいぜい前後左右の人の答案を盗み見するとか消しゴムに
英単語を書き込むとかアナログなカンニングで、現在の携帯電話のようなハイテクなものは無く、
せいぜいポケットベルが先端の通信機器だった。
だからなのか、カンニングで事件というよりは、裏口入学の斡旋や入試問題が盗まれるといった事件が
起こっていた。私自身入試でカンニングをしたことはないし、
周りでカンニングをしたとか誰か捕まったという話も聞いたことがない。
ただ、私が知らないだけでカンニングがあったのかも知れないが、当時の入試会場にいる試験官は
挙動不審な受験生はいないか、というよりは見回りながら解答用紙に名前を書いていない受験生を見つけると
指で名前の欄をトントンと教えてくれるなど『試験頑張れ』と応援してくれている暖かさがあり、
ある意味選考する側・される側との間にある種の信頼関係があった。

それが今回の事件で崩れ、ある教育評論家の意見では単なる結果論から
『危機管理体制が乏しい、遅すぎた』とカンニングされた側の非も指摘されている。
学生を端から信頼せず、悪いことをするものだという前提で不正行為に対する危機管理から
監視カメラや電波妨害措置などを設置することが教育上正しいのだろうか?

裏切った方よりも裏切られた方がバカなのか?

今の時代は、あらゆる信頼関係が崩壊してきているのだと思う。

ハイテク技術の進化により、物理的な時間と距離は飛躍的に近づき、
欲しい情報がすぐに得られるという恩恵もあるが、ネットによる匿名性が増したことによる
人と人との心の距離はより離れていっているという副作用も大きい。

今回のカンニング事件、大相撲の八百長問題、アフリカ諸国での紛争問題、
どれも自分さえ良ければ他の人はどうでもいいと個人主義から起こっている。
カンニングをしてでも合格できれば、それによって真面目に受験している人が不合格でも良い、
勝ち星のやり取りをして今の地位を維持してお金をもらえるならば、
一生懸命努力して十両になろうとしている人がどうなっても良いと本当に思っているのだろうか?

バレなければ何でも良い、というのは正々堂々さがなく、潔くない。
  
企業の労務管理でも最近似たような悩みが多い。
「席が近いのに話をせず、メールで仕事の要件を伝える。」
「仕事を辞めるのに上司に直接話しづらいから、メールで辞表添付して送る。」
 
伝達手段にメールというのは最低限自分の要件だけは伝えたに過ぎず、
相手への配慮・自分の仕事への責任感がそこには全く無いことが問題である。

「自分が仕事を急に辞める、休むことで他の人にどれだけ迷惑を掛けてしまうだろうか?」と
考えることが最低限出来て初めて社会人であり、責任を持つことで人から信頼されるのである。
 
企業にとって『自分さえ良ければ』『自分のことしか考えていない』という社会人に
常識から教育することはすごく手間であり、学歴だけで常識ない人材よりも常識ある人材の方が
戦力となる時代になってきている。

この4月からやって良いこと悪いことを一から教えないといけない若者が社会に出てくるので
また色々な人事相談が増えると思うと楽しみな反面、
現行の3年以内既卒者採用拡大奨励金で100万円を付けないと採用されない学生が多いというのは
今の日本の若者に信頼される力がないのだと思うと情けなくなる。

三丁目の夕日がまた、映画化されるそうです。

「三丁目の夕日」といえば昭和30年代の高度経済成長期で活気にあふれる古き良き昭和の時代を舞台にしたストーリーです。
昭和30年代といえば団塊の世代が現役真っ盛りの頃であり、現在の日本の状況と比べると労働力人口や経済の面でも、人間同士のコミュニティーという面でも圧倒的に力が溢れていた時代です。「三丁目の夕日」がみたび映画化されるほど受けているのは、おそらくすべての面で力強かった昭和30年代の日本と経済的にも人間関係においても閉塞感で満たされた現代の日本とのギャップをみて、古き良き時代を懐かしむ風潮が強くなっているからかもしれません。
当時の日本では著しい経済成長をしていたことは確かですが、国民の所得はまだ低く、公害問題が騒がれ始めたのもこの時代です。当然ですがこういった問題は映画では取り上げられずに、良いところだけをデフォルメして作成されていますが、そういった問題を考慮しても当時の活動的で力強い生活感が感じられます。

現在のニュース等では失業率の悪化や過去最低の新卒内定率などの雇用問題から先行きの見えない経済状況、そして地域においても組織においても希薄になりつつある人間関係と悪いことばかりが取り上げられ、居酒屋の横の席などからは「昔は良かった」などという言葉が聞こえてきます。
しかし、現在では当時と比べると生活の質や生産技術、情報量等は圧倒的に向上しています。雇用問題や景気については国や政府の見通しが甘いとか人間関係については携帯電話、インターネット、実力主義や結果主義が原因のように取り上げますが、すべては結果としてそれぞれが要因の一つではあるものの、そのすべてを否定することは難しいのではないかと思います。

当時と比べ何が一番違うのかと考えてみると、昭和30年代当時は貧しくても将来に対する希望や目標、使命感というようなものが社会にも個人にも明確に存在していたように思えます。一方、現在は将来に対する希望や目標というものは少なく、起こった問題に対しての否定や現状維持ばかりを考えて将来に向かっていく躍動感のようなものが感じられない気がします。現在の閉塞感というのは経済状況や社会状況も一つの要因ですが、現在、活動している個々人や企業の考え方を変えることによりわずかながらも改善できるのではないでしょうか。現状を守ることも大切なことですが、5年後、10年後にどうなっているのかを想像して目的意識をもって今を過ごすことにより、将来の理想像も変わってくるのではないでしょうか。

「三丁目の夕日」を否定するつもりはありませんし、私も好きな映画の一つです。過去を美化して懐かしむことも娯楽としては良いことですが、昔は良かったと懐かしむだけでなく、現実の問題を直視し将来に向かって目的や使命感を持って動き出すことが必要なのではないでしょうか。


マネジメント事業部
中丸

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