みなさんは「くるみん」マークをご存知でしょうか。

少子化対策として子育て支援に積極的に取り組む企業などへの認定マークをいいます。認定を受けた企業が広告等で用いて、子育て支援等の取り組みを行っていることをアピールすることができます。より高い水準で取り組んでいる企業には「プラチナくるみん」の認定を受けているところもあります。厚生労働省は、学生や求職者に対して、企業研究の指標の一つとして活用を促しているようです。

さて、このくるみん認定制度ですが、2017年4月より認定基準が厳格化されることが決まりました。

その背景にあるのが、くるみん認定企業が起こした様々な加重労働問題。最近では、認定企業の一つである、大手広告代理店の過労自殺の問題が頻繁に取り上げられていました。先日、ある国会議員が参議院厚生労働委員会で、プラチナくるみん認定を受けた大企業のなかにも、時間外協定が過労死ラインとされる80時間を超え、90時間〜120時間の企業があると指摘していることもあり、その認定のありかたが問われていました。

一方、会社の方針としてワークライフバランスを全面的に推し進めて、女性社員が働きやすい環境であるとマスメディアにも取り上げられているにも関わらず、男性社員が少ないため、男性の育児休業取得者という認定基準に満たしていないことから、くるみん認定されていない企業も存在します。取り組みの実態との相違を感じます。

こうした問題の発生を受けて、認定基準を真に子育て支援をしている企業を対象とするよう見直しされることになったわけです。

人材採用業界では、新卒はともかく、中途の転職市場においては、くるみんマークはそれほど効果がないと言われています。それでも、子育て支援への取り組みを対外的に示せるツールとして、認定を目指す企業が増えていることに変わりはありません。現在、認定企業は税制優遇措置を受けることができますが、こういった大掛かりな認定制度を作った以上、もっと幅広く活用できるようなものに変えていってもらいたいと考えます。

平成29年4月3日

マネジメント事業部