@ 健康状態のチェック

 業務上運転させる可能性がある従業員に対して、運転に重要な影響を及ぼしかねない病歴の有無を確認する必要があります。
平成26年5月より、「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」が施行され、その第3条2項で、政令で定める病気(統合失調症、躁うつ病、低血糖症、重度の睡眠障害、てんかん、再発性の失神)の影響で正常な運転が困難な状態で人を死傷させた場合の罰則が制定されました。(相手が死亡した場合、15年以下の懲役、負傷した場合は12年以下の懲役。)最近では大阪でも、低血糖症の持病のある従業員が運転中に急な発作を起こし、負傷者が出る事故がメディアで取り上げられています。

従業員から病歴等の情報を収集することはデリケートなことですが、業務に関する事項で必要な範囲であれば調査は認められ、採用面接の際に尋ねることも問題はありません。厚生労働省の通達(平成26年基発0530第4号)でも、自動車の運転に従事する者などに対しては、必要な場合は、雇い入れ時又は定期健康診断において「意識を失ったことがある」「身体の全部又は一部が一時的に思い通りに動かせなくなったことがある」「活動(業務)中に眠り込んでしまったことがある」といった病状の有無を確認することが望ましいとされています。また罹患歴がある場合は、医師の診断書の提出を求めたり、服薬状況を確認するなどして、職務内容を慎重に検討する必要があります。

A 交通事故・違反歴のチェック

雇い入れ時や入社後も定期的に、従業員の直近3年程度の交通違反・事故歴を申告させます。より正確に把握したい場合は、自動車安全運転センターが発行している運転経歴に関する証明書の提出を求めても良いでしょう。また、稀に免許が失効しているケースもありますので合わせて免許証のコピーの提出も求めて下さい。

 この他、社内規程の整備や事故が起きてからの対応マニュアル、規則違反があった場合の懲戒に関する条項の規定も必要です。安全運転教育等で従業員の意識も高め、不幸な事故を未然に予防しましょう。